ジョッキーシフト&一般バイク/フットシフトの仕組みと乗り方まとめ
目次
● はじめに
一般的な普通のよくあるバイクの「フットシフト」からカスタムバイクの「ハンドシフトによるジョッキーシフト/タンクサイドシフト」までクラッチ&ギアチェンジの操作方法を含めて、1つ1つ分かりやすく解説しております!
基本的なバイクを動かすために必要なクラッチ操作からギアチェンジの方法と手順も詳しく解説しておりますので、ぜひご覧下さいませ(仕組みと構造 & 乗り方も含みます)
・これからバイクの免許を取得されたい方
→ クラッチってなんだぁ?半クラ?バイクをどこで、どう操作するのさ?
・初めてバイクに乗りたいと思ってる方や乗られる方
→ 基本的なバイクの操作方法(クラッチ/フットシフトのギアチェンジ)って、どうやるの?
・おぉ、何か片手を動かしてバイクを操作している!?
→ ジョッキーシフト&タンクシフト(ハンドシフト)って、どんな仕組みで、どこでクラッチを操作しているのだろう?
上記を含めまして誰でも理解できるように専門用語を使わずに1つ1つ項目別に丁寧に分かりやすく詳しく解説しておりますので、他の解説で分からなかった方でも絶対に理解出来ると思います!
自転車すら乗った事がない方でも理解頂けると思いますので、ぜひです!
● ジョッキーシフトとフットシフトって、どう違うの?
一般的なバイクのフットシフト(足のシフト)とハンドシフト(ジョッキーシフト)は、どう違うの?
フットシフトって何なのさ?
→ 一般的なバイクの手の操作による「ハンドクラッチ」と足によりギアチェンジをする「フットシフト」の組み合わせが主流になっています。
自転車で言う所の左手のブレーキレバー部分がバイクの「クラッチ」になっています。
手で操作を行うので「ハンドクラッチ」と言います。
自転車で言う所の左足のペダル部分が固定された2つの土台みたいになっており「シフト」になっています。
足でギアチェンジを行うので「フットシフト」と言います。
一般的なバイクは「ハンドクラッチ」X「フットシフト」の組み合わせと覚えておけば分かりやすいですね。
ジョッキーシフト / タンクサイドシフトって何なのさ?
→ 昔のバイクやカスタムバイクの「手によるギアチェンジ」と「足によるクラッチ」の組み合わせになります。
ジョッキーシフト/タンクサイドシフトは「ハンドシフト」&「フットクラッチ」で操作方法が逆になっています。
左足でクラッチを操作しながら左手でギアチェンジを行います。
一言で言いますと自動車のMT操作(マニュアル操作)と一緒ですね。
● ハンドシフトとフットクラッチの種類と操作方法とは?
初めて「ジョッキーシフト」を知った時は本当に衝撃でした。
実際に乗ってみるまでは、どんな感じでギアチェンジを行うのか?興味津々で、まだ詳しく解説してあるサイトがなかったので不安でしかたなかったです。
ジョッキーシフトと言われるハンドシフトの種類にはジョッキーシフト、タンクサイドシフト( ロッカークラッチ/ノンロッカークラッチ/スーサイドクラッチ)といった種類があります。
これらを含めて1つ1つ分かりやすく解説させて頂きますので、ご安心下さいませ。
なんで手でギアを操作してるの?
古い昔のハーレー(旧車)・パンヘッド時代・陸王(日本版ハーレー)・インディアまではハンドシフトにより手でギアを変更して操作するのが当たり前の時代でした。
左足の操作が車のマニュアルクラッチの仕組みと同じになっております。
一般のマニュアルバイク操作の手と足で行う手順が逆パターンになっています。
一般的なマニュアルバイク(MT) は左手のレバー部分がクラッチになっています。
左足のフットシフトにより足でギアを変更して操作していきます。
一方で古い昔のハーレー(パンヘッド前期)の時代までは純正仕様で手によるギアチェンジ(ハンドシフト) & 足によるクラッチ操作(足のフットロッカークラッチ)になっています。
他はカスタム(改造)によってハンドシフト化される事が多いですね。
ハンドシフト化の多いカスタム車両は、一番はダントツで ハーレー(ショベルヘッド、エボリューション)のカスタムバイクが主流だと思います。
稀にスポーツスターやツインカム(TC88/TC96)でもカスタムされている車両がありますね。
スポーツスターのジョッキーカスタムになりますとベルトのためにクラッチの繋がりが急になります。
次に多いのが国産アメリカン(スティード、ドラッグスター)とSR400/SR500ですね。
スーパーカブ系でも遠心クラッチ(手動でクラッチ操作が必要なし)になりますので足のクラッチの操作はないのですが、ハンドシフト化のカスタムが流行っています。
簡単に言いますと、手だけのギアチェンジ行う操作になります。
昔あったゲームセンターのレースゲームのマニュアル操作のような感覚ですね。
アクセス・ブレーキ・ギアチェンジのみで、手による操作でギアのみをアップ or ダウンが行えます。
カスタムのタイプには色々な種類がございます。
→ バイクのサイドナンバーとは?(+カスタムバイクの種類)にて詳しく解説しております。
主にストリート系モーターサイクルのチョッパー・ボバー・オールドスクール系のカスタムが中心となっておりまして、クラッチは足のフットクラッチになりましてハンドシフトでギアを操作することになります。
余談ですが、インディアンは全てハーレーの逆仕様です(右足クラッチ・右手でギアチェンジ) ハーレーでも古いスポーツスターのアイアンスポーツ系は右足がギアチェンジになっています。
操作は一般のバイクと一緒になります。
左手のレバーでクラッチ・右足でギアチェンジ。
手によるハンドシフトの種類とは?
よくカスタムバイクと言われる
手で操作してギアチェンジを行う”ハンドシフト”の種類には
・ジョッキーシフト
と
・タンクサイドシフト/タンクシフト = ポリスシフト
がございます。
手によるギアチェンジ(ハンドシフト)になりますと必然的に「足によるクラッチ = フットクラッチ」になります。
足によるフットクラッチの種類とは?
足によるフットクラッチの種類には
・ノンロッカークラッチ(スーサイドクラッチ)
と
・ロッカークラッチ
と言われるものがあります。
クラッチは左手(左グリップ)の上にあるレバーではなく「左足のステップ」に装着されています。
一般のバイクのギアチェンジ部分がクラッチになっています。
タンクサイドシフト & ポリスシフトとは?
タンクの左横にシフトレバーがあります。
タンクシフトには「ロッカークラッチ」が主流になります。
エンジンマウントを利用したワンオフによるカスタムが多いです。
パンヘッドやサイドバルブ(フラットヘット)は左タンクにリンケージが直付されています。
ジョッキーシフトとは?
シートの下辺りにあるシフトレバーがミッションに直付けされています。
ジョッキーが馬に乗ってムチを打つ仕草に似ている事から、この名前が付けられています。
ジョッキーシフトには「ノンロッカークラッチ」が主流になります。
乗りやすさではロッカークラッチになるのですが、シーソー式(前後に倒せる)になってしまうため、見た目が良くない事からボバー& チョッパー系の改造には「ノンロッカークラッチ(車と同じ操作)」が主流のカスタムとなっています。
ロッカークラッチとは?
シーソー式のクラッチになります。
仕組みは、後ろ=かかとを踏むとクラッチが切れます(停車状態)
前に徐々に踏み込んでいくとクラッチが繋がっていきます(発進状態)
後ろで固定しておけばクラッチをロックする事が出来るのが最大のポイントです。
例えば、クラッチから左足を滑ったとしましても、その位置で止まり続ける(クラッチが切れた状態のまま)なのでエンスト知らずで余程の事がない限り立ちゴケはしにくいです。
ノンロッカークラッチとは?
自動車のマニュアル(MT)のクラッチを想像して頂けると分かりやすいです。
まったく同じ仕組みになります。左足のつま先でクラッチを踏み込むとクラッチが切れます(停車状態)
徐々に離していく事でクラッチが繋がります(発進)
左足を踏み外したりすると一気にクラッチが繋がったりエンストしてしまうリスクがあります。
ノンロッカークラッチは
・坂道発進
・左折発進
・バランスを崩したらエンスト
という点がデメリットとして挙げられますが、それ以上に楽しさといったメリットの方が大きいですね。
ここからは余談になるのですが、
ノンロッカークラッチを略称して、スーサイドクラッチと呼ばれることがありますが、厳密には言うと正しくないようです。
スーサイドックラッチとは?
細かい事なのですが、フロントブレーキがついていてノンロッカークラッチを装備しているだけの仕様では「スーサイドクラッチ」とは呼ばないようです。
クラッチという呼称がついているので、クラッチのみを想像しがちですが、フロンドブレーキなし仕様を「スーサイド仕様(スーサイドクラッチ)」というのが正しいようです。
フロントブレーキがないチョッパーの事をスーサイド仕様 = スーサイドチョッパーになります。
細かい事にこだわっても仕方ないですので、ノンロッカークラッチの総称をまとめて「スーサイドクラッチ」と多くの方に呼ばれているのだと思います。
実際の所、操作方法は楽しいの?
慣れるまでは大変で恐怖に感じるかもしれないのですが、
ハンドシフト(ジョッキーシフト&タンクサイドシフト)+フットクラッチ仕様のバイクは、昔ながらのノスタルジックを感じつつ、まさに機械を操っているような感覚になります!
デメリット(悪い所)
デメリット(悪い点)を挙げるとするならば、
1.慣れるまでは恐怖に感じるかもしれません。
→ 慣れる方はすぐに慣れますが、慣れない方はいつまでも慣れません。
2.左折が、曲がりづらくなります
→ ノンロッカー・スーサイドの場合、エンストするためです。
3.坂道発信が少しだけ大変になります
→ 手のギアチェンジになるためです。
メリット(良い所)
メリット(良い点)で申し上げられる事は、
バイクを手でチェンジするハンドシフトの操作感は、とてつもなく楽しいの一言です。
1.靴が汚れません。
→ つま先を使うことがないので一切汚れないのが嬉しいですね。
2.手のクラッチが不要なので疲れないです。
→ ハーレーの重いクラッチとはおさらばです(ライトクラッチキットを組む必要もないです)
3.何よりも乗っていて、とてつもなく最高に楽しいです。
→ バイクは、これに尽きますね!デメリット以上にメリットの方が遥かに超えます。
まさに「三拍子」です!
人生は楽しくなければいけませんので、乗っていて楽しいバイクが一番です。
全てはこれに尽きますね!
● 一般的なバイクのクラッチとギアの操作方法とは?(AT/MTとは?)
バイクの操作方法の種類とは?
一般的にバイクには車と同じように
・MT(マニュアル操作)
と
・AT(オートマ操作)
が存在します。
AT(オートマ操作)とは?
AT(オートマ)はスクーター系に多く右手にあるアクセル(スロットル)を手前に煽るだけで発進できますのでエンスト知らずです。
車で言う足のアクセルと、まったく同じですね。
車はアクセスを踏むとスピードが上がって前進しますね?
スクーターも同様に右手にあるスロットルを下にひねるだけでスピードが上がって前進します。
一部車両においてはスクーター以外でもATは存在したり、スーパーカブ系は同様に「遠心クラッチ」といってクラッチを操作する機能はないのですが、ギアチェンジだけ行うバイクは存在します。
スーパーカブ系はAT免許でも乗れるのが最大の特長ですね。
クラッチはついておらず、足のギアチェンジだけが存在します。
MT(マニュアル操作)とは?
一般的なバイクと言われるものは「MT(マニュアル)操作」が9割以上を占めます。
オートバイ(二輪)のMT(マニュアル)は、左手のグリップ上に付いています。
自転車で言う左ブレーキレバー部分がクラッチになっています。
左手のハンドクラッチを握るとクラッチが切れる仕組み(クラッチが繋がっていない状態=走らない状態)になります。
徐々にレバーを離しながらアクセルを煽って操作していくとクラッチが繋がる仕様=走る状態になっています。
ギアチェンジ方法とは?
そして、ギアチェンジは左足のフットシフト(靴のつま先)で操作する仕様になっています。
そのため、一般的なオートバイは靴のつま先が非常に痛みやすい事が多いです。
ギアチェンジの仕組みは左足のフットシフトを踏み込むと1速になりまして、つま先で上げていく度にギアが2速 → 3速とアップしていきます。
ギアチェンジの順番と手順とは?
1速 → N(ニュートラル)→ 2速 → 3速 → 4速…etcという順番になっています。
逆に4速からギアを落としたい場合には1速と同じ方法にて左足のつま先の靴裏でフットシフトを下げれば4速 → 3速 → 2速 → N → 1速に戻します。
要は、1速だけ爪先の裏でシフトペダルを下げていきまして、残りは靴の爪先で上げるだけですね。
シーソーペダルとは?
スーパーカブ系のビジネスバイク&カブスポーツと言われるやハーレー系ではシーソーペダルが存在します。
これは通常のフットシフト(足でギアチェンジ)の方法は変わらないのですが、ギアを上げる時はかかとを踏み込む・ギアを下げる時は踏み込む仕組みになります。
最大のメリット(良い点)は靴が汚れないので大変便利です。
●「質素な日常のお役立ちまとめ」 → 日常生活で困った時の解決策と対処方法から便利でお得な情報を誰でも分かるように解説しています!「誰でも簡単に・分かりやすく・読みやすい」の三拍子を常に心掛けております。何かお役に立てる事がございましたら、どんな些細な事でもお気軽にお問い合わせ頂けると嬉しいです(^-^)/