古いハーレーエンジンの定義まとめ(いつ頃の年代からビンテージ扱いなの?)

目次
● 古いハーレーエンジンの定義まとめ(年代/一昔前/古い/旧車/ビンテージ)
古いハーレーって、いつ頃の年代の事を言うの?
ハーレーエンジンの定義は難しいですよね。
十年一昔という言葉があるように一昔は10年前と言われる事が多いですね。
一昔前のハーレーと言いますと、もうツインカム(TC88)のキャブレター車までもが対象になってくると思います。
そこからエボリューション(エボ)→ ショベルヘッド → パンヘッド → ナックルヘッド → フラットヘッド(サイドバルブ)と順番に古くなっていきます。
1980年代はナックルヘッド、フラットヘッド(サイドバルブ)が古いハーレーの旧車扱いと言われてきました。
1990年代はパンヘッド以前までが古いハーレーの旧車扱いと言われてきました(一部の方にはアーリーショベル)
2000年代にはショベルヘッドまでが古いハーレーと区別(分類)される事が多かったですね。
2010年代にはエボリューション(エボ)が古い車両の仲間入りになってきました。
2020年代の最近ではツインカム(TC88/キャブ車)までもが古い車両扱いになってきております。
これは2017年にミルウォーキーエイトが誕生した事の影響によりツインカム(TC88/キャブ車)とツインカム(TC96/FI車)が1つの境目になってきているのだと思います。
そして、忘れてはいけないのが大人気のスポーツスターですね。
スポーツスターの最新車両は2007年以降のヒューエルインジェクション車(FI)ですね。
一昔前のスポーツスターは1986年~2006年までのエボリューションエンジン(キャブレター車)になります。
古いスポーツスターになりますと1985年以前のアイアンスポーツ(アイアンショベル)のショベルヘッド型のスポーツスターになります。
これらの歴史を見ていきますと新型エンジンが発売された1世代前~2世代前辺りから一昔前の古いエンジン扱いになっていますね。
つい最近まで発売されたと思っていた新しいハーレーのエンジンが、いつの間にやらアルシンドではないですが、気づいたら古いハーレーへとなってしまっています。
ちょっと前までは1960年代の手動進角までのパンヘッド or アーリーショベルまでが古いビンテージハーレー扱いされる事が多かったのですが、これだけ時が過ぎると、もう何がなんだか分からなくなりますね(笑)
それだけ我々は気づかない内に時が過ぎて年を取っている証拠なのだと思います。
ここで学べる教訓と1つだけ言える事は、そんな昔の事をいつまでも言っていたら進歩も何も望めないので素直に変化を受け入れないといけないですね。
最後にまとめます。
2020年代現在ではビックツインの
・ツインカム(TC88/キャブ車)から「一昔前のハーレー(旧車扱いの分かれ目)」 ・エボリューション(エボ)からは「昔のハーレー(旧車扱い)」
スポーツスターは、
・1986年~2006年のキャブ車が「一昔前のハーレー(旧車扱いの分かれ目)」 ・1985年以前のアイアンショベルが「昔のハーレー(旧車扱い)」
となっています。
ハーレーエンジンのレア度(入手難易度)
ハーレーエンジンのレア度(入手難易度)を☆で評価しますと
ビックツインモデルの場合、
・ナックルヘッド ・レア度:★★★★★ ・入手難易度:★☆☆☆☆
→ 1936年~1947年までの11年間生産されました。
初代OHVエンジンだけあって入手しづらくレア度が高いです。
・パンヘッド ・レア度:★★★★☆ ・入手難易度:★★☆☆☆
→ 1948年~1965年の18年間生産されました。
ナックルヘッドに継いで入手しづらくレア度が高めですね。
1948年に初誕生したパンヘッドは初代モデルのみナックルヘッドのスプリンガー引き継いだヨンパチモデルとなっていますので、貴重性が高いです。
・ショベルヘッド(アーリーショベル) ・レア度:★★★★☆ ・入手難易度:★★★★☆
→ 1966年~1969年までに生産されたアーリーショベルは、たった4年間だけの製造なので貴重性が高いと言われていますね。
・ショベルヘッド(コーンショベル/レイトショベル/前期後期) ・レア度:★★★☆☆☆ ・入手難易度:★★★☆☆
→ 今でもビックツインの大人気モデル1970年~1984年(1985年)まで生産されたショベルヘッド(通称コーンショベル/レイトショベル)ですね。
実は本当の貴重性で言いますと、
初期コーンショベルの1970年/1971年(純正タイプ)の方がアーリーショベルよりも見る機会がとても少ない印象を感じますので、レア度が高いのではないか?と思っています。
最終コーンショベル(1985年式のショベルヘッド/FLHX)も貴重性が高かったします。
・エボリューション(エボ) ・レア度:★★☆☆☆ ・入手難易度:★★☆☆☆
→ 1984年~1999年の15年間生産されました。
その中でもソフテイル FXST(1984年の初期モデル) /ローライダー FXSB(1985年の初期モデル)
いずれも1984年~1985年の初期生産エボリューション(エボ)は貴重性が高いですね。
・ツインカム(TC88)、ツインカム(TC96)、ミルウォーキーエイト(M8) ・レア度:★☆☆☆☆ ・入手難易度:★☆☆☆☆
→ 1999年にツインカム88(TC88)が初誕生しました。
1999年~2016年の18年間生産されました。
1999年に誕生したツインカム(TC88)からは低回転型エンジンから高回転型エンジンになって振動が軽減されましたので、エボリューション(エボ)と区別される事が多いですね。
1936年に誕生した空冷・V型2気筒のOHV型エンジンは引き継がれている事は間違いないのですが、細かい内部の仕様と伝統部分を言いますとナックルヘッドからエボリューション(エボ)までで一旦、終結となりました。
ツインカムからは一気にエンジンを動かす仕組みが変更になりました。
正直、ツインカムを狙うなら2020年代の今がチャンスだと思っています。
2010年代のエボと同じで、もっとも最安値で購入出来ます。
2017年モデルのツーリングファミリー、2018年モデルにはソフテイルファミリーに搭載されたハーレーの最新エンジンになります。
排気量は、
・1,745cc(107cuin)
・1,868cc(114cuin)
・1923cc(117cuin)
があります。
スポーツスターモデルの場合、
・スポーツスター/アイアンショベル(~1985年) ・レア度:★★★★☆ ・入手難易度:★★☆☆☆
→ ビックツインモデルと一緒のショベルヘッドエンジンを搭載したスポーツスターモデルです!
最大の特長はビックツインのショベルヘッドはシリンダーヘッドの一部がアルミ素材なのですが、アイアンショベルのエンジンの全てが鉄で出来ています。
・スポーツスター/エボリューション/キャブ車(1986年~2006年) ・レア度:★★★☆☆ ・入手難易度:★★★☆☆
→ ビックツインモデルと一緒のエボリューションエンジンになってからは安心になりましたね。
~2003年まではエンジンの固定方法がリジッドマウント(直接固定なので振動が直に感じられます)なので、大人気です。
2004年以降~はエンジンの固定方法がラバーマウント(ゴムで振動を抑える固定方式に変更)になりましたので、不人気になっています。
安心したい方は2004年以降のラバーマウント(ゴム固定)スポーツスターを購入すれば安心できます。
・スポーツスター/FI(2007年~) ・レア度:★☆☆☆☆ ・入手難易度:★☆☆☆☆
→ 現在まで続いているトラブルとは無縁で完璧に安心したい方は2007年以降のスポーツスター(インジェクション/FI)を購入すれば心配入りません。
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