レギュレーターの故障前兆 & トラブル症状まとめ【バイク/ハーレー/ショベルヘッド】
● レギュレーターの故障前兆 & トラブル症状まとめ
はじめに
ハーレーの場合、イグニッションコイル同様にレギュレーターも故障しやすい部類ですね。
→ イグニッションコイルの故障前兆・トラブル症状まとめ【バイク】
レギュレーターの正式名称は「レギュレートレクチファイヤー」と言います。
略してレギュレーターと呼ばれています(詳しい意味と役割は後半で説明しております)
故障した事を「パンクした!」とも言われます。
レギュレーター本体の裏面が(-)マイナス(車体のボディーアース)になっているのですが、この(-)アースが取れていない事が原因で故障と勘違いするトラブルも非常に多いですね。
心配の方はレギュレーター本体裏面のマイナス(アース)だけに頼らずに(-)配線を作って車体のフレームのボルトにアースしておくと安心出来ますね。
他にも意外に多いトラブルが電源コンセントみたいな黒い部分のコネクタがエンジン本体から振動により、よく外れかけたりする事が多いですね。固定して抑える対策部品も売っています。
レギュレーターからバッテリーまでに繋がっている配線が接触不良を起こしたり、経年劣化により途中で配線が剥き出しになったりだめになる事によって発電ができなくなる症状になります(これを断線と言います)
他にもハーレーのフルカスタム車両に多い故障パターンなのですが、バッテリーの容量が原因で故障してしまう要因の1つでもあります。
ショベルヘッドのキックオンリー車両で原付用の容量が小さいバッテリーを使用していたりして過充電(発電量に対して容量不足により充電のしすぎ)で負担が掛かる状態によってバッテリーが故障してしまうパターンですね。
これはレギュレーター故障と勘違いしてしまうパターンなのですが、何度もバッテリー上がりを起こす方は要チェックです。
そんな時にはリチウムイオンバッテリーもおすすめでございます。
→ ショーライバッテリーまとめ(Shorai/評判/復活/充電/寿命/儀式/ハーレー/車/トラブル)
レギュレーターって何なのさ?
レギュレーターの正式名称は「レギュレートレクチファイヤー」と言います。
レギュレーター部分の役割は「電圧を制御(電気を流す量の上限を抑えています)」で、レクチファイヤーの役割は役割は「交流発電(AC)」を「直流発電(DC)」に変換しています。
略して「レギュレーター」と呼ばれています。
バイクはエンジンの力 = 最下部にあるオルタネーター(ステーターコイル)の回転で永久磁石(マグネット)を回して発電されています。
エンジンの回転数が上がれば上がる程、永遠と12Vの電圧が高くなり過ぎてしまいます。
例:13V、14V、15V、16V….etc
そうなってしまうと?
バッテリーが過充電(充電のしすぎ)で、すぐに故障(パンク)してしまいます。
上記を防ぐためにレギュレーターはエンジン(オルタネーター/ステーターコイル)から「発電された電気を交流から直流へ変換」して「電圧を14V前半に抑えて制御する装置」になります。
レギュレーターは「14.5V以上」はバッテリーに流れない仕組みになっています。
じゃあ、余った電気はどうなるのか?となるのですが、14.5V以上の余った電気は熱として放出しています。オルタネーター(ステーターコイル)では19V~26Vの電気が流れています。
そのためにレギュレーターは冷えやすい対策として本体自体にフィン(ギザギザ)がついています。
これはショベルヘッドエンジンでも同様に冷却効果の意味としてエンジン全体の造形がフィンだらけで上部にもフィンがついている年式があったりしています。
ちなみにイグニッションコイル同様に熱を持ちやすく故障しやすいので、もっとも冷えやすい場所のエンジン前側の下へレギュレーターが装着されています。
エンジン前側の下ですと走行する事で、1番初めに風が当たりやすくなりますので、本当によく考えられた設計になっていますよね。
こういった意味がございますので、レギュレーターの場所にはツールバッグを掛けて方もいると思いますが、レギュレーターを壊れづらく風を当たりやすくするためにツールバッグの場所を見直されるのもおすすめですね。
イグニッションコイルも同じ理由となりまして、本当はエンジンマウント(2つのプラグがある真ん中辺りのステー/よくサイドメーターがある箇所)に設置した方が風があたりやすくておすすめとも言われていますね。もちろん、オイルタンクがあるシートの左横あたりに設置しているケースでも全然問題ありません。
そして、レギュレーターには、もう1つの役割があります。
バイクの電気は基本的に「直流(DC)」になっていますので、オルタネーターで発電された交流(AC)電気は使用出来ません。
そのために交流(AC)→ 直流(DC)に変換する機能も兼ねています。
<例>
アーリーショベルのジェネレーターは直流(DC)となりますので、そのままで問題はないですね。
しかし、オルタネーターは交流(AC)となりますので、交流発電(AC)から直流発電(DC)に変換してからバッテリーに電気を送っています。
レギュレーターの故障前兆 & トラブル症状まとめ
・エンジン始動後にアクセル(スロットル)を煽って「13V後半~14V前半(最大14.5V)」までに収まっていればOKです。
・この時に電気テスターにてバッテリーの(+)と(-)を測定すれば簡単に分かります。
・アクセルを煽って電圧に変化がない場合は充電されておりませんので故障と判断出来ます。
・逆に電圧が15V・16V・17V・18Vと上がるようでもレギュレーター不良で故障になります。
・一般的には走行中に充電されない電圧が上がらないパターンの故障が多いです。
・この場合はバッテリーの電圧のみで走行することになります
・バッテリーの電圧(残量)がなくなり次第、静かそ~っとエンストします。
・レギュレーター本体のネジ止め部分が「-(マイナス)=ボディーアース」になっております。
・長い配線はバッテリーの「+(プラス)」or「ブレーカー」へ接続する必要があります。
・レギュレーター交換後、電圧が上がらない場合オルタネーター(ステーターコイル)不良になります。
・バッテリーへ充電されない発電不良トラブルは「レギュレーター」or「オルタネーター(ステーターコイル)」「バッテリー自体の問題」「配線不良(リーク)」のいずれかが原因になっています。
・一番多いトラブルが「バッテリーの寿命・故障」の問題ですね。
・次に「レギュレーター本体の故障・不良」or「振動によるコンセントみたいなコネクタの外れ」「配線不良(レギュレーターからバッテリーまでの)」or「レギュレーター本体のアース不良(裏面のアースが取れないケース)」が多いです。
・オルタネーター(ステーターコイル)は滅多に故障する事がないです。
詳しい内容につきましては、ぜひショベルヘッドまとめメモ帳内容をご覧下さいませ。
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